万全の歯周病治療
- 手術をすることで、腫れ、痛みを伴う場合がある
- 保険が適用されないため、患者様の経済的な負担が大きい
- 適応症例に限りがある
- すべての骨を再生できるわけではなく、再生できる量は人によって差がある
- 骨の再生にはある程度の時間が必要なため、治療期間が長くなる
歯周病をあきらめている方へ
「年をとってきたから......」「うちの家系は歯ぐきが弱いから......」と、歯周病をあきらめていませんか?歯周病の原因は、遺伝や加齢によるものだけではありません。あくまで歯周病は、歯周病菌によっておこる「炎症反応」。ですから、基本的には、菌を除去すれば歯周病の進行は止められるのです。
このページでは当院の歯周病治療と歯周病のメカニズムについてご紹介します。
<当院の歯周病治療>
当院院長の治療技術
【歯周再生治療】進行してしまった歯周病でも歯を抜かずに治療できる
歯周再生治療のリスク、副作用など
<歯周病のメカニズム>
【歯周病とは?】歯を失う原因のナンバーワンは歯周病
【歯周病と全身的な疾患の関係】歯周病は命をむしばむ
歯周病の進行と治療方法
当院院長の治療技術
今まで医者が衛生士に「歯周病になるので歯石をとりましょう」と言われ歯石を取った経験のある人も多いと思います。しかしこの「歯石取り」で治せる歯周病は、ごく初期の軽度なものだけです。
中程度~重度の歯周病の一番の原因である黒い歯石は、スケーリングではほとんど取れません。そもそも、この緑下歯石があると診断でき、それを取り除ける歯科医自体、非常に少数です。
また、歯周病歯が進行し、骨が溶けてしまった場合に施す「歯周再生治療」という方法も非常に高度な治療技術を要するため、歯科医師なら誰でもできるという治療ではありません。
当院院長は、船越歯周病研修会の歯周病セミナーにおいて歯周再生治療のプログラムを修了しております。どうぞご安心して治療のご相談にお越しください。
進行してしまった歯周病でも歯を抜かずに治療できる
今までは、歯周病になると「抜歯して入れ歯」というのが一般的でした。とはいえ、誰でも歯は抜きたくないもの。そこで当院では歯周病で失われてしまった骨を再生させる「再生治療」という方法を応用し、非常に良好な結果を得ています。
エムドゲイン(歯周組織再生誘導材料Emdogain)
スウェーデンのビオラ社で開発された最も新しい姿勢材料です。
歯周外科処置の際に歯根面にエムドゲインを塗布することにより長期にわたり骨や歯周組織を再生させます。
当院では、エムドゲインに人工の骨を混ぜて使うことにより、より良い結果が得られる様に努力しています。
GTR法(Guided Tissue Regeneration)
GTR法はエムドゲインと同様、歯周病によって失われた骨を再生させる方法ですが、この方法は、"メンブレイン"という特殊な膜を用いて行います。
現在は、GTR方は手術方法が複雑なため、同程度の結果が得られるエムドゲインの方が主流になっています。ただし、大きな骨欠損にはエムドゲインより良好な結果が得られますので状態にあわせて選択します。
歯周再生治療のリスク、副作用など
【歯周病とは?】歯を失う原因のナンバーワンは歯周病
歯周病は歯をささえる骨や歯ぐきの病気です。たとえば家を想像してみてください。家も土台が悪いとぐらぐらして、ついには倒れてしまうでしょう?このメカニズムは歯周病も同じです。歯周病は、歯の土台である歯槽骨がだんだん無くなっていき、ついには歯が抜けてしまう怖い病気です。
近年の厚生労働省の調査では、成人の約7割が歯周病にかかっているという結果が報告されています。歯周病の症状は、最初はこれといった症状はほとんどなく、末期に近くなって次のような症状が現れ既に手遅れの場合がほとんどです。
【歯周病と全身的な疾患の関係】歯周病は命をむしばむ
「歯周病は心臓発作(心筋梗塞)を引き起こす」――歯周病といえば、歯がグラグラしてきて抜けてくる病気というのは多くの方がご存じだと思います。しかし最近、歯周病と全身的疾患の関係が指摘されはじめています。
歯周病は成人男性の約7割が罹患しているといわれ、決して他人事の話ではないのです。もし、あなたが歯周病の可能性があるとしたら、なるべく早めにご来院いただくことをお勧めします。
心臓発作(心筋梗塞)
重度の歯周病は、歯周病菌が血管内にまで入り込み血液の流れによって全身の臓器に侵入します。歯周病菌の一種には、血栓(血のかたまり)を作る作用があることが証明されており、その血栓が心臓の血管を詰まらせることにより心臓発作を引き起こすとされています。ある研究では"歯周病にかかっている人は2倍の確立で心臓疾患のリスクが高い"と報告されています。
歯周病と糖尿病
歯周病と糖尿病との研究は数多くされており"糖尿病の人は歯周病に対する抵抗力が弱く歯周病に感染しやすく進行も早い"と言われています。さらに歯周病菌が糖代謝のコントロールに影響を及ぼし、血糖値のコントロールが難しくなります。実際に当院でも、歯周病を治療したら血糖値が落ち着いた方が何名かいらっしゃいます。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
難しい言葉ですが、わかりやすく説明すると飲み込んだ菌が肺に入り肺炎を起こすというものです。普通はどんな細菌でも飲み込んでも肺炎にかかることは、まずありません。ただし、寝たきりや高齢者の方の様な抵抗力がおちている場合、重度の歯周病で口腔内に大量の歯周病菌が存在すると発症することもあります。
歯周病は早産と低体重児の原因
歯周病菌による口腔内の炎症が血管を通して全身にまわり、羊水中にまで影響することが証明されています。その結果、早産と低体重児の原因となることがわかっています。歯周病がない妊婦と比べて、歯周病を持っている母親の早産のリスクは7倍になると報告されています。ちなみに飲酒による早産のリスクは3倍だそうです。
歯周病の進行と治療方法
健康な歯周組織
歯ぐきは薄いピンク色で腫れも全くない状態です。健康な歯周組織の歯周ポケットは、1~2mm程度です。
【治療】
3~6カ月に1度、定期検診を行い、しっかりとプラークコントロールしましょう。また歯科衛生士が行うPMTCという専門的な歯のクリーニングも効果的です。
歯肉炎
歯ぐき溝と呼ばれる溝にプラーク(歯垢)がたまり、歯ぐきにのみ炎症が起きている状態です。プラークと炎症により、歯周ポケットと呼ばれるものができますが、この段階ではまだ歯を支える歯槽骨は悪くなっていません。
【治療】
3カ月に1度の定期検診を行い、ブラッシングにて改善をはかります。歯石が付いている部分には歯石除去を行います。歯科衛生士が行うPMTCという専門的な歯のクリーニングも効果的です。
軽度歯周炎
いわゆる歯周炎の始まりです。歯周ポケットは、3~4mm程度。歯周ポケット内にプラークや歯石がたまり、炎症がより強くなります。歯ぐきの色が赤みを帯びてきます。歯を支える歯槽骨も吸収をはじめます。
【治療】
まずは、ブラッシングにて歯ぐきの改善をはかります。その後、歯石が付いているところは完全に歯石除去を行います。歯ぐきの中のルートプレーニングを行う場合もあります。歯科衛生士が行うPMTCという専門的な歯のクリーニングを定期的に受けてください。
中等度歯肉炎
炎症が進行して歯周ポケットが深くなりまった状態です。4~6mm程度。歯槽骨の吸収も進行してきます。歯を指で押すと動きが始まります。この程度まで進行すると、歯ぐきの腫れや出血が顕著になるため、自覚症状が現れます。
【治療】
まずは、ブラッシングにて歯ぐきの改善をはかります。その後、歯石が付いているところは完全に歯石除去を行います。歯ぐきの中のルートプレーニングは多くの場合、麻酔をして行います。症状が重い場所は歯周外科を行う場合も増えてきます。術後の定期的な歯科衛生士が行うPMTCという専門的な歯のクリーニングは必須になります。中程度まで進行すると再発防止が重要になります。
重度歯肉炎
定期的に歯ぐきが腫れて、痛みもひどくなる状態です。
【治療】
ここまで進めば完治させるのは大変困難になります。歯を保存できるようであれば歯周外科手術、再生療法を試みます。残念ながら抜歯となる場合もあります。ここまで進行する前に、ぜひ定期検診へお越しください。
PDT治療
PDT(photo dynamic therapy)は光線力学療法と呼ばれる薬を使わない光による殺菌システムです。
医科でもガン治療やニキビ治療などに有効で積極的に取り入れています。
PDT治療の特徴/
薬を一切使用しない
耐性菌が発生しない
副作用が起こりにくい
全く痛みを伴わない
手軽に何回でも処置できる
PDT治療の流れ
通院ではPDT治療に「ペリオウェーブ」システムを使用しています。
ペリオウェーブは人体に安全で、熱による侵収も無く痛みを伴いません。